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昨日は作家であり自然教室講師の生方氏にお願いして間伐材を頂きに津久井の先に行ってきました。(ここ最近この辺りを徘徊しています^^)
久しぶりに朝4時起きで自転車で工房の近くにある生方宅へ。
今の時期は5時過ぎ頃に日が昇ります。
生方氏の車に乗り換えて市内のある場所へ向かいました。
着いた頃には日が随分昇っています。
ここは檜と杉が植えてある場所です。
あちらこちらの横たわっているのは間伐材。
間伐材は混み合った檜や杉などの針葉樹の森林から曲がったり弱ったりしているものや間引くことで真っ直ぐで強い木材を育てる為に伐採した木材です。
間伐を行わないと樹木の成長がにぶく、根を張ることが難しくなります。
また、陽が入らない為に森林の中は暗くなり、樹木の下に生えている草や低木も生えなくなる為そこは水源を蓄える事が出来ず、土壌も弱くなります。
つまり、間伐をすることで森が豊かになるのだということをここ、相模原に20年前に越してきて山と触れ合う様になって知りました。
それ以来、自身でプリントしているポストカードの用紙については間伐材を用いたものを使用するようにしています。
さて、本日はその間伐材を分けて貰う為にやってきました。
生方氏はここの山の所有者から作品づくり用にいつも分けてもらうそうです。
彼は、ここ以外にも群馬と栃木にも知り合いがいて間伐の時期になると連絡が入り、各地を廻って間伐材を集めてきます。
それらを使って20年前にログハウスを建てたそうです。
早速、めぼしい間伐材を探していたところ丁度いいサイズの杉の間伐材がありました。
ところで、実は私はスギ花粉のアレルギー持ち。
ここへ来るのが最初は不安でした。
しかし、生方氏曰く、この辺りのスギは花粉が飛ばない改良型のスギらしいのです。確かに鼻水の症状が出ないです。(個人差があるかもしれません)
それよりも、檜の葉っぱから出るフィトンチッドが空気を浄化してくれるのでこの中にいるととても気持ちがいいです。
いよいよ、持ってきたノコギリで初めての間伐材のノコ引きです。
でも横たわっている間伐材をどうやったら旨く切れるのでしょうか。
生方氏曰く、下に丸太を敷いて切る木を浮かして固定し、皮を剥いでから切ると切りやすいとか。
それから水分が抜け切って固くならない、間伐間もないものがいいそう。
最初は持ってきた折りたたみの小型ノコで果たして切れるのか心配でしたが、なんとか切る事が出来ました。(結構綺麗に切れました^^)
あとで生方氏が言うには、本当は切っている途中で根を上げると思っていたらしい。
それほど丸太を切るのは大変だそうです。(しかも小型ノコギリで)
よく考えてみたらピラティスのお陰かなと思います。
ピラティスは体幹を鍛えられるので体の軸がぶれなくなるそう。
確かに切り口が真っ直ぐですね。
これから体を張った事もする事を考えると、ピラティスを頑張って続けようっと。
生方氏はコツだけ教えてあとは自主性を重んじる方針のよう。
子供達に教える時も殆ど手を出さないらしい。
自宅で学習塾もしている生方氏はこれまでに何度か生徒達を連れてアメリカやアラスカなどに1ヶ月程キャンプに連れて行った事もあるそうだけど、最初の方こそ躊躇していた子供達が後半になると自分たちで率先してサバイバルを乗り切るまでに成長しているんだとか。
それにしても沢山の間伐材があります。
これらはどうなるのでしょうか?
聞けば、使うにも建材にはならない為、運ぶにもお金だけかかるのでそのまま放置だそう。
長い時間をかけて朽ちて行くのを待つ。
確かに、「好きなだけ持って行っていいよ!」と言われたところで、持ってきたボストンバッグに入る長さだけ切って入れたけど、それを担いで山を下るだけでも重労働です。^^;
そういうことか・・・身を持って体感しました。
それでもこの間伐材を使って何か出来ないかと思案中です。
神奈川県は森を守る為に
水源の森林づくりという事業があるそうで、神奈川県の水瓶である津久井湖、相模湖、宮ヶ瀬湖、丹沢湖周辺の私有林を管理・支援をすることで水源を守り、土砂災害から守り、林業を活性化させるものとなるそうです。
相模原に越してきてから最初の頃はしばしば心のリフレッシュをしに丹沢の山に足を運んでいました。
ここ数年は震災や忙しさもあって遠のいてしまっていましたが、これまでとは違う形で足を向けたらと思っています。
まずは山の師匠である生方氏にフィールドワークを伝授していただけないと・・・ですね。
この日は山菜のノウハウと木の生態について山歩きしながらレクチャーしていただきました。
ムム、ゼンマイにも見分け方や種類があるんですね。
どれが食べられるゼンマイでしょうか?
ふきのとうが群生している〜!
来年また採れる様に上だけ摘んでね♪
なんかかわいい植物が所々に生えていますね♪
え?これ触っちゃ駄目なんですか?毒があるんですって!
ヒェー。むやみに触れませんね。かぶれる葉っぱもあるし・・・
中には薬草になる植物もあるそうです。
アイヌ族やマタギから自然のノウハウを伝授された生方氏いわく、図鑑で知識を学ぶより、目で見て触って、匂いを嗅いで学ぶのが一番確実に覚えられるのだそうです。
確かに。陽の当たり方や環境が違うと同じ植物でも見かけが変わるのですね。
自然って深〜い!
途中お昼休憩。
一仕事した後の自然の中での食事は格別ですね♪
BGMは川のせせらぎとウグイスの歌声ですから!
山肌に点在している山桜は今が見頃。
この写真の後、一瞬、つむじ風が吹いて一面花吹雪が舞ってとても幻想的でした。
山の奥に入ると先だっての大雪の雪が所々まだ残っていました。
雪の重みで倒れている木が林道を塞いでいたり、雪崩の後(?)と大雪の影響が所々見られました。
途中渓流があり、水はよく澄んでいて水量が豊富です。
暖かくなると、カジカが出てくるそうです。
まだカジカがいる場所があるんですね♪
今回の収穫した山菜と間伐材。ゼンマイはその日のうちにアク抜きし、ふきのとうはフキ味噌にチャレンジ。
今はネットで山菜の調理法が載ってますので便利ですね♪
今後も定期的にフィールドへ足を運んで行きます。
ちなみに来月は自転車でのフィールドワークショップを開催する予定です。
詳細はまた改めてお知らせ致します。
ところで、相模原には環境について学ぶ施設があります。
場所は工房から歩いて5分程のところです。
実は最近までそこが何をしている所か知らなかったのです。
先日桜祭りでそこでイベントをしていて初めて入りました。
相模原の自然について色々調べる事が出来る場所です。
もっと沢山の人に利用して欲しいですね。
工房に来られる際はこちらにも立ち寄ってみてください。
相模原市環境情報センター
http://eic-sagamihara.jp